ヨガの人間馬車説

『カタ・ウパニシャッド』という古い
ヨガの文献の中では人間は馬車に例えられます。

この絵の中のものはすべて自分。

中央に座っている御者が手綱を10頭の馬に繋げています。

10頭の馬は
知覚器官(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)と
運動器官(手/授受器官・足/移動器官・生殖器官・
     排泄器官・発語器官)

馬をコントロールできないと勝手に暴走していってしまいます。
感情に任せて暴言、暴力を使ってしまった。
おなかがすいてもいないのに食べてしまった。
お金がないのにギャンブルへいってしまった。
疲れているのに頑張ってしまった。

そんな身近にある日常に隠れている問題も
馬車が崩れていく前兆なのです。

御者(理性)が手綱(感情)を上手にコントロールすることで
馬たちが道を外れることなく奥に座る真我の
理想的な方向へすすんでいくことができる。

このすべての登場人物をうまくコントロールして
いくことがヨガであるとされています。

医学的効果について

WHO(国際健康機関)が「健康とは、肉体に病気がないという状態だけでなく
心の面でも、社会における人間関係の面でも健やかであるばかりでなく
spiritual的にも健やかな状態を言う」と定義しました。

『ヨガはやせる?』『身体が硬いとできない?』
初めての方は必ずといっていいほどこの質問をされます。

確かにヨガは続ければ体幹も鍛えられますし
筋肉もついてきます。だからといって体重が減るという目的としては
急激なダイエット方法とは言えないかもしれません。
ただ、健康な身体を長く継続させるには最高だと思っています。

・血行促進
・肺活量、呼吸量の増大
・ストレスに対する抵抗力の増加
・血中コレステロール、血糖値の低下
・腰痛、肩こりの改善

こんな効果もあるとされていますが
すべては心の乱れにあるといいます。

気持ち落ち着かせ、自分を見つめる
時間が増えれば今何が足りていないのかが
わかるようになります。

肉体的不健康の原因に
心身的不健康があるのも否めない
現代のストレス社会です。

ヨガクラスが終わったら。

ヨガは軽い運動と思われがちですが、ゆっくり長い時間筋肉を使うため
想像されている以上に身体に疲れているかもしれません。
ヨガのあと以下の症状が出る可能性もありますので、事前にご理解ください。

発熱、ほてり、発汗、疲労感、筋肉痛、食欲増進、鼻水

日常の生活にもヨガを

ヨガはポーズ(アーサナ)だけではなく
普段の生活にも入っています。
例えば、何か一つのことに集中すること
これも瞑想の一つです。
苦しい感情を受け流すこと
感謝をもって生きること
 (生かしてもらっているということ)
自分、他人を大事にすること

ざわつくココロではすべてが
悪く見えてきます。

世の中は合わせ鏡。
すべて自分の気持ちが
物事を左右しています。

生きるなら楽しく輝いて生きませんか?

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